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「実力格差」のある就活市場で地方大学生はどのように戦うべきか

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前回、地方と都市部の間にあるのは「情報格差」ではなく「実力格差」であるという旨の記事を書きました。


 

今日は、そんな「実力格差」が生じつつある就活において、地方大学生がどのような戦略を立てるべきなのか、(都市部を含む)19卒生は今からどんな動きができるのかについて書きます。

 

 

結論から言えば、

 

地方大学生は「地方大学生」というだけで差別化がしやすいので、自発的に動いて自分自身の経験・自分の色を身につけて行きたい企業の内定を獲得できる力を得ましょう

 

19卒生・20卒生は就活テクニックばかり学ぶよりも長期インターンやビジネストレーニングに参加して実力を積んでった方が良いと思うよ。(勿論本もたくさん読んで座学×実践で圧倒的成長してね)

 

という話です。

 

 

 

まず地方大学生の読者に現状を理解してもらうために、地方大学生はなぜ環境に恵まれていないのか?を説明した上で本題に入ります。興味のない方は次の章から読み始めてくれてかまいません。

 

 

 

 

地方大学生はどのように恵まれていないのか?

 

1-1.インターンシップの違い

まず、都市部と地方では「インターンシップ」の捉え方が違います。就活が始まってから動き出した地方大学生にとってのインターンシップは1~3日間の短期インターンシップを指すでしょう。

  

長期インターンシップの都市部と地方の違いを箇条書きにすると、

 ・有給/無給インターンの割合

 ・経験できる職種・業務内容の豊富さ

 ・優秀なメンターと出会える可能性

が挙げられます。

 

1-1-1.有給/無給

地方は有給インターン求人が少ないです。私がいる某県では、R社が有給インターンを数名採用していますが、その報酬も決して十分とは言えない印象を受けました。

 

地元企業が大学などと提携を組んでインターンシップを開催していますが、それらは無給のインターンで、経験者の話を聞くと「それって経験することで何が得られるの?」という業務内容のものもありました。

 

地元の企業様方がどのような取組をしているのか勉強不足な立場ではありますが、インターンシップが「学生の労働力を無償で搾取出来るもの」であるような印象を受けたことは否めません。

 

1-1-2.経験できる職種・業務内容の豊富さ

当たり前のことですが都市部のほうがインターンシップの機会は多いです。企業数も段違いですし。それはつまり経験できる職種・業務内容も多いということです。(ただし、地方だからこそ経験できる事業内容も存在するので、あなたが描く将来像によって地方が良いか都市部が良いかは異なるでしょう)

 

私がいる某県にも人工知能関連の事業を行う企業が誘致により昨年誕生しました。地方でも探せば様々な事業を行っている企業を見つけられます。ただ、都市部の方が選択肢は多い、ということです。

 

1-1-3.優秀なメンターと出会える可能性

選択肢が多いということは、あなたが優秀なメンターと出会える機会も都市部のほうが多いということです。インターン先の上司が優秀なメンターでないと感じても、他で働くチャンスはいっぱい転がっているわけですから。

(ただし、あなたの経験不足・視点不足で上司が優秀なメンターだと気付けない場合もあることは述べておきたいと思います。)

 

 

私は2社で合計8ヶ月のインターンシップを行いました。両社とも素晴らしいメンターの方々と出会えました。特に1社目のMさんには仕事の基礎部分を叩き込んで頂きましたし、その次にお世話になったTさんからは「人生と仕事」を考える上で重要な気付きを頂きました。

 

インターン前と後で自分自身が大きな変化を遂げたことを感じます。そして、そこで学んだことが就活にて威力を発揮しました。大手企業2社を受け、1社は内定、もう1社は最終選考辞退という結果です。(※3月解禁前の就活を除く)

 

 

 

1-2.「普通」の違い

地方と都市部では、学生間の「普通」の認識が違います。

ここでいう「普通」とは、人が持つ「基準」を指します。この「基準」はあなたとあなたの周りにいる人々によって作られます。

 

偏差値の高い高校と低い高校を比べると想像しやすいでしょう。

 

他の生徒が授業外で6時間勉強している高校にいると2時間の勉強時間は少なく感じますが、誰も授業以外で勉強していない高校にいれば1時間勉強するだけでも多く勉強していると感じるでしょう。

 

 

つまり、周りの学生が3年生の7月から就活に動き出す環境に身を置くのと、1月2月から動き出す環境に身を置くのとでは、就活開始時期の「普通」が異なりますよね?という話です。

 

 

また、インターンシップをしている学生が周りに多い環境と、インターンシップをしていない学生ばかりの環境では、あなたが取る行動も変わるのではないでしょうか?

 

 

あえて偏った言い方でいうと、地方大学生は「成長機会となるインターンの選択肢が少ない」環境の中で、「インターンシップや起業が身近なものである」と感じることなく生活を送っており、都市部で動いている学生との経験値の差が日に日に広がっている。ということです。

 

 

これに+αで「ビジネストレーニング」の機会提供の差が大きいですね。

Trunkさんのようなサービスが地方でも開講されると良いのですが。

(分からない人は前記事参照⇒就活における地方と都市部の差が情報格差だと思っている学生は痛い目を見るという話。 - サブウェイと情熱の狭間で

 

 

ちなみにこの「普通」、東京にいても自分が属するコミュニティで大きく変わってくるので気をつけてください。周りの人が自分を作るんですよね。動くやつは動くし、動かないやつは動かずに文句ばかり言います。結局全てシンプルなんですよね。

 

 

では、地方大学生はどうすれば良いのか?

 

2-1.「地方大学生」というアドバンテージ

 

「地方」の不利な点ばかり挙げましたが、地方大学生という身分を活用すればかなり強いアドバンテージを得られます。それは「地方の大学生」というだけで差別化がしやすい。ただこれだけです。地方大学生で動いている学生の数があまり多くない今、とても効果的な戦略です。

 

 

2-1-1.「地方大学生」としての差別化戦略

これはつまり、あなたが地方の大学に通っていながら、自発的にアクションを起こしていれば他の学生との差別化が図りやすい。ということです。

 

 

私の場合は、「地方大学生」でありながら、「長期の海外渡航経験」と「東京での長期インターンシップ経験」があり、「英語(TOEIC900+英会話得意)・第二外国語(旅行できるレベル)+ビギナーレベルの第三・第四外国語スキル」と「インターンで醸成したビジネススキル」という強みを持つ、という形で差別化していました。

 

 

(自分で言いますが)これは結構特殊なケースだと思っていて、だからこそ自信を持って選考に臨めました。

 

 

しかし、正直な話、英語+第二外国語+インターン経験orプロダクト作成経験(プログラミング)という強みを持つ学生は、Trunk利用者の中に何人かいました。まあ大学4年間、就活前の2.5年間でも計画的に過ごせば可能な内容だと思います。僕自身大学3年生以降の休学を含めた3年間で上記スキル・経験を積んだので。

 

 

ただ、この強みに「地方大学生」という要素が加わると、「行動力」や「自発性」といった要素がより際立って魅力的な人に映るよね。という話です。

 

 

「就活は就活テクニックよりもそれまでの人生で何をしてきたかである」

僕は就活テクニックなんて何一つ持たず満足のいく形で就活を終えた経験から自信を持ってこう言えます。

 

 

地方大学生でこのブログを読んでくれているような情報感度の高い方は、どんどん動き出して実力を着実につけていってしまいましょう。きっと動く中で自分自身の経験、自分らしい色が出てくると思います。

 

 

そうすればESを書くときも「何を書いたらいいか分からない…」なんて貧相な悩みではなくて「色々ありすぎて何書こっかなwwww」という贅沢な悩みに変わります。(ESは見せ方が大事なのでテクニック面が必要です。でも僕の場合はそれもインターンの業務を通して身につけました)

 

 

 

 

2-1-2.都市部の高学歴大学生も人気企業への就職は険しい道なのだ

有名大学に在籍していると就活はイージーモードだと思われやすいです。イージーモードなのは「人気企業」以外の就活だけだと僕は思います。

 

 

なぜなら、就活生人気の高い企業になると、有名大学内部での熾烈な競争が始まります。用意されている椅子の数は他大学よりも多いでしょう。しかし、受験をくぐり抜けたいわゆる優秀層の中で限られた椅子を勝ち取らなければならないので、決してイージーモードではないと思われます。むしろ僕みたいな凡才にとってはハードモードです。

 

 

有名大学に進学して「俺○○大だし就活余裕っしょwww」と勉強しなかったアホな学生は就活で痛い目を見ます。大手企業の説明会、面接などで多くの高学歴の学生に出会いましたが、「あ、こんなもんなんだ」と感じる有名大学の学生も一定数いました。中には「こいつには逆立ちしても勝てねーな…」という学生もいましたが。きっと僕が知らないだけで上には上が巨万といるんでしょう。

 

 

 

2-1-3.地方大学生というだけで差別化しやすい

一部の超有名校を除いて、全国的に知名度があり学生数の多い大学は、面接官の印象には残りづらいでしょう(例えばMARCHレベル)。

 

一方で、地方大学の学生は、面接で「○○大なの?わざわざ来たの?」と驚いてもらえます。そこで印象に残るスキルや経験を持っていれば、面接官に良い印象を残しやすいです。さらに、面接官側からすると「地方大」というややマイナス印象から始まるので、高評価につなげやすいと思っています。

 

 

ただし、この差別化において、留学経験があって英語が話せる/海外バックパッカーやってたから海外渡航が豊富というレベルの経験で他の学生と差別化が図れると思っている学生は甘いです。

 

そんな経験を持つ学生は全国的に見ればたくさんいるので、「あなたはそこで何をしてきて今何ができるの?」というところまで答えられる必要があります。この部分でお遊びの留学や海外渡航をした人と現地で努力した人の区別がつけられるんです。

 

 

 

では地方大学生にはどんな選択肢が用意されているのか?

 

 

3-1.地方の恵まれてない点から考えるオススメアクション

 ■1-1.インターンシップの違い

 ⇒地方に残って良さげなインターンシップを探す

 ⇒休学して東京留学で武者修行の旅に出る

 

 

 ■1-2.「普通」の違い

 ⇒Twitterを活用して情報感度を上げる

 ⇒休学して東京留学で武者修行の旅に出る

 

 

結局僕がオススメするのは「東京留学」になりそうです。

有名な方が「まだ東京で消耗してるの?」というブログを書いてますが、僕は若いうちは積極的に消耗しに行って自分の力・経験を高める必要があるんじゃないかと思ってます。(ただし、もしもの時は本当に心が折れる一歩前で逃げれるようにしましょう)

 

 

それに地方から東京に武者修行に出て実力をつけると、これまでは神のような存在だった高学歴群に対する畏怖の念が消えます。先ほども述べましたが、高学歴群にも「あ、こんなもんなんだ」という人がいることを知ってからというものの、東大と聞いてもビビらなくなりました。

 

 

そのおかげで、人気企業の最終面接とかは早慶東大の学生が多かったですが肩書きに飲み込まれずに平常心で実力を発揮することができました。これも東京留学の利点かもしれません。

   

 

 

■現在就活中の18卒の学生へ

現在就活真っ只中の18卒の学生は実力格差のある就活市場の中で今まで積み重ねたものを武器に戦うしかないでしょう。

 

 

ただ、『ライフシフト』に書かれているように健康寿命・働く期間共に伸びる世界を生きようとする今の若者世代にとって、20歳前後の1~2年くらい周りと違うことをしても良いと私は思います。

 

 

欧州ではギャップイヤーと呼んで1~2年周りと違う活動を行う若者も多いと聞きますし。その期間で自分にとっての幸せとは何か、どんな人生を歩みたいのかを見つけられればより幸せな人生に近づくでしょうし、実力を積めれば現在の自分が行けるレベル以上の企業に進める可能性もあります。

 

 

意思決定に対する責任を私は一切負えませんが、私が大学を4年ストレートで卒業して就職していたであろう企業と今休学を経て入社しようとしている企業を比べれば雲泥の差があります。(年収は一つの指標でしかありませんが、生涯年収は億レベルで変わりました)

 

 

もし納得のいく進路でないならば、1~2年くらい先行投資してしまっても良いのではないでしょうか。ただしその1~2年はそれ相応に厳しく辛い期間になるかもしれないという覚悟が出来る者のみが選択するべきだと思いますが。

 

 

 

行きたい先が大手企業で、ベンチャーで実力を着けてor結果を出して大手企業に転職したいと思っている学生は、今進もうとしている茨の道を進むよりももう一年準備期間を設けて気合入れて過ごした方が望む企業へは近道だと僕は思います。理由を知りたい方がいたらコメントください。

 

 

 

 

最後に

いろいろと書きましたが、「今の状況を変えたい」と思っている方に向けて僕の好きな言葉の一つを載せて締めたいと思います。

 

 

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。 by 大前研一

 

 

何事も「やるかやらないか」で物事はシンプルです。

なりたい自分がいれば、それに向けて動き出しましょう。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!