実力を着実につけるための本の選び方とは?
昨日、僕の読書術を記事に書きました。
僕の読書術はそこに書いてある通りなんですが、役立つ知識・スキルを身につけるための読書をする際には、意識している大切なことが1つあります。
これを意識する/しないで読書時間が「投資」になるのか「浪費」になるのかが決まります。
今日はそれについて書いていきます。
本には読むべきタイミングがある
これ、当たり前のことで地味なんですけど重要です。
本には読むべきタイミングがあります。入社1年目の新入社員が「良い上司になるための本」「良いチームリーダーになるための本」なんて読んでも上司にはなれません。
(入社1年目から上司・チームリーダーになるポジションにいる人には有益でしょうし、上司向けの本から上司の立場から考える視座を得ることも重要ですけどね)
1-1.勉強として読む本はすぐに役立たせよう
投資をするタイミングでない人が不動産投資や株式投資の勉強をしても忘れるだけです。
逆に言えば、不動産投資や株式投資の本を読むのであれば今すぐ実行に移すべきなんです。(投資はリスクを検討した上で行いましょう)
勉強のための読書で得た知識を使わないのであれば、その読書は単なる時間とお金の浪費です。
「何のために本を読むのか」を意識して「本を読んだ自分」に満足する読書からは脱しましょう。
1-2.自己啓発本について
自己啓発本ばかり読んでる人もいます。自己啓発本は中身は同じでタイトルを変えただけ、読むとなんだか自分が変わった気がして満たされる取扱危険物です。
自己啓発本ばかり買いあさって読んでも、お金と時間を無駄にするだけであなた自身は何も変わりません。出版社・古本屋にとっての良いカモです。
しかし、自己啓発系の本にはやる気を奮い起こす効果もあるので、やる気を引き出したい時に活用するのは大いにありだと思います。自己啓発本を読んだ後はすぐにアクションを起こすようにしましょう。
1-3.本質が同じ本を「表紙」に騙されて読んでない?
例えば、「ロジカル・シンキング-照屋華子(著)」を読んだとします。
そこで「階層構造で理解する力」「階層構造を意識して伝える力」の重要性を理解しておけば、「図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ: 今日、結果が出る!-鶴野 充茂(著)」のような本を見ても本質的な部分が同じだと理解しているので、本屋さんで見ても「あーまたこういう系か...」となりますし、もし読んでも短時間で読めます。
本質が同じ本を何冊も何冊も読み続けても「頭のいい説明」が出来るようにはなりません。それよりも「話を聞くときに階層構造を意識して理解する」「伝えるときに階層構造を意識して伝える」などのアクションを取った方が良いです。
僕にとってブログはこのアクションの一環です。
アクションを起こした後に同系列の本を読んで内省することは有益でしょう。いわゆる「PDCAを回す」状態です。ただ単に同系列の本ばかり読んでアクションしない頭でっかちになってはダメ🙅🙅🙅
読書には本の種類によって読み方がある
読書術の記事で速読と精読について書きましたが、本の種類によって速読と精読を使い分ける必要があります。
2-1.大雑把な本の分類と適した読み方
大雑把な分類なので抜け漏れがあります。ちょっとした参考程度に気楽にお読みください。
■ノウハウ系・体験談系
例えば、僕は『筋トレは最強のソリューションである』や『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』のようなノウハウ系・体験談系の本は速読で読みます。30分〜1時間です。
各章・各節で伝えたいことの本質は何かを意識することが重要です。そこが汲み取れるようになると本を読むスピードが段違いに上がります。
■Excel・パワポの操作を求められる本
『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』や『MBAバリュエーション』のような本は読みながら実践しないと身につかないのでパソコンの横で実行しながら読みます。
ちなみにその時はこれが非常に便利です。
僕は凡人なので『MBAバリュエーション』の本をただ速読しても実際に企業価値を計算できるようにはなれません。「どのように企業価値が算出されるのか」の大枠がわかっただけでした。
手を動かすことが求められる本は、読みながら手を動かさないと意味ないです🙅🙅🙅
■小説系
早く読みたければ読めばいいし、ゆっくり読みたければゆっくり読めばいい。日常から離れるための趣味の読書、人間性を深めるための読書も大切ですよね。
僕は寝る前はライトを暗くしてのんびりと本を読みたいと思ったので、小説系の業界関連本を大量に購入しました。読書を行う時間帯に応じて本の選び方を工夫する必要があると最近になって思ったためです。
2-2.電子書籍(Kindle)と紙の本、どちらが適しているのか
kindleのような電子書籍で読むのか、紙媒体で読むのか。僕の場合は本の種類によって選択してます。
というのもkindleだと速読が非常にしづらいんですよね。僕は同ジャンルの2冊目以降は目次⇄本文を往復する形で読み進めるんですが、紙の本で読んだ方が圧倒的に楽。なので基本的に紙の本で読むようになりました。紙媒体の方が早く読める!
■Kindleで読むのに適している本
・小説や経験談など、じっくりと読みたい本
・図や絵が多く、読書メモにそれを貼り付けたい場合
⇒スマホのkindleアプリで該当ページを見てスクショする
■紙の本で読むのに適している本
・基本的に全部(笑)
・Excelの勉強本など
⇒知りたい内容のページを開くのが楽だしブックスタンドを活用すると効率も良い
ちなみにKindleの良い点は大量の本をどこにでも気軽に持ち運べること。だから常に荷物に入れておけばスキマ時間に暇することがなくなります。
また、Kindleは入眠を邪魔しないライトを使用しているので、就寝前にゆったりと小説などを読むのに適してます。僕もそういう形で活用してますが、かなり便利なので買って損はないです。ただ、普段の読書は紙の本の方が好き🙆🙆🙆
ちなみに、ブログでKindleの本(電子書籍)をオススメする人が多いですが、その裏事情には”アフィリエイトの報酬額が紙とkindleで違ってkindleの方が割高”という背景があります。面白い。でも僕は紙派🙆🙆🙆
読書には本を読む目的によって読み方がある
「何のために本を読むのか」を意識しましょうと書きました。
「何のために本を読むのか」を意識して「本を読んだ自分」に満足する読書からは脱しましょう。
この本を読む目的によって読み方を工夫すると読書の質が上がります。
例として『ライフシフト 100年時代の人生戦略』を挙げます。
■どんな未来になると著者が考えているのかを知りたい読書
・「筆者が推測する未来像は何か」に意識をおいて読み進める
・根拠となるデータなどはさらっと読み進めて時間の節約
■100年時代においてどう生きていくのが良いかを考えるための読書
・「100年時代を賢く生きるには何に気をつけるべきか」に意識をおいて読み進める
・根拠となるデータなどはさらっと読み進めて時間の節約
■本に書かれている内容の妥当性を考えたい読書
・根拠の妥当性を考えながら読む
・根拠となるデータの妥当性を考えながらしっかりと読む
このように、本を読む際に「この本を読む目的は何か」を明らかにしておくと読書時間・インプット量共に質が高まります。何かを得るには何かを捨てること。時には取捨選択が大事ということですね。
◆今日の学びまとめ
・今の自分に必要な本を選択する
・読んだ内容は実生活ですぐに役立たせる
・「本質が同じで表紙が違う本」に騙されない
・本の種類に応じて読み方を変える
・Kindleはスキマ時間や寝る前の読書に便利
・「本を読む目的」を意識して時短・インプット量向上を実現する
メインとなる読書術はこちらです。
以上、読書時間を無駄に終わらせないための本の読み方でした。