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就活における地方と都市部の差が情報格差だと思っている学生は痛い目を見るという話。

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昨日、東京の学生でも情報格差はあるという記事を書きました。

 

 

今日は17卒就活を経験した地方大学生の立場から、「地方と都市部には情報格差どころか、実力格差がある」というテーマについて書きます。

 

 

 

 

さて、まずはじめに結論なのですが、

 

 

就活をめぐる地方と都市部の格差には機会の違い・意識の違いから情報格差どころか実力格差が生じている

何も考えずに真面目に授業を受けている学生は、就活解禁後に都市部へ出て他学生との実力差に唖然とするかもしれない。人気企業を志望する学生は視野を広く持って早め早めにアクションを起こすべきである。

 

 

ということです。

 

 

 

そうなると「地方大生めっちゃ不利じゃん!」という声が上がると思いますが、拡がりつつある実力格差、そこに地方大学生の強みがあります。この点については僕の実体験を交えつつ別記事で書きたいと思います。(文字数が増えすぎたので...)

 

 

 

 

 

 

実力格差とは何か?

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1-1.「情報格差」から「実力格差」へ

 

これまでの就活の情報格差では、

 A.都市部の大規模就活イベントに参加しにくい

 B.OB・OG訪問先が限られており情報が得にくい

 C.周りの学生も動き出しが遅いのでスタート時期に差が出る

 

 

などの事情が地方大生にはあったのではないでしょうか。

※Bについては誰でもOB訪問を行えるサービス・企業努力がありますが、それでも地方大学生には敷居が高いです、

 

 

 

しかし、17卒として就活を行った経験から言わせてもらうと、地方と都市部の大学生の間には、インターンシップ経験や起業経験をもとに、学生間の実力格差が生じ始めています。

 

 

 

例を挙げると

プログラミングを使ったサービス開発経験(私は○○のスキルがあります。それを使って□□というサービスを開発し、△△の実績をあげました。)

 

 

長期インターンによる事業立上経験(私は○○をメイン事業として行う企業にて、□□という新規事業の立上に関与し、△△という形で貢献しました。)

 

 

という経験を積んでいるということです。

このようなリアルな経験談から、どんなスキルを持っているのか、それを裏付ける実績が何か、ということを具体的にアピールすることができます。

 

 

 

就活では「○○のサークルで副代表をしていました。」とサークル・部活の副代表が異常発生するなんて話を就活前に僕は聞いたことがありましたが、こんなしょうもない話では逆立ちしても勝てないレベルのアピールでしょう。

 

 

 

ビジネスに直接関わる能力面を実績とともにアピールできる学生が都市部に増えている。

 

 

 

これが僕の言う「実力格差」です。

 

 

 

 

1-2.企業はポテンシャル採用から実力採用へシフトしつつある

 

1-1で述べた学生側の変化のみならず、企業側にも変化があると感じました。それは、ポテンシャル重視採用から実力重視採用へとシフトしつつあることです。

 

 

 

これまでの就活(ポテンシャル重視採用)では、企業は「学生が入社後にどう成長し会社に貢献するのか」という部分を重視して採用していた。しかし、今では「即戦力として活躍できる人材を求める」企業が増えており、学生が持っているスキル・実績、学生の成長性が重視されるという話です。

 

 

 

ポテンシャル重視採用では、成長する確度が高いことから高学歴な学生が圧倒的優位性を持っていましたが、現在ではアピールできる実力・実績さえ持っていればNOT高学歴の学生でも難関企業に入社するチャンスが拡がりつつあると感じます

 

 

 

この背景には幾つかの要因があると考えているのですが、稚拙ながら私の仮説を挙げさせていただくと、

 

 

ⅰ.学生のスキルが可視化できるようになりつつある

ⅱ.ベンチャー企業の学生人気の高まり&ベンチャーが持つ「即戦力」を求める特徴

ⅲ.大手企業もスキル・実績を元にポテンシャルを判断する方が優秀な人材を採用しやすい

 

からであると考えています。

 

ⅱに関しては説明不要でしょう。

 

ⅲは学生の能力を測る情報が増えて企業が利用しない理由が無いという話です。それに加えて、日本経済の不況などから大手企業もなるべく即戦力の人材が欲しいと感じ始めているのかな、なんて考えたりします。

 

 

即戦力とは?という疑問についてはこのツイートの納得感が高かったので引用しますね。このツイートを見て僕は留学経験・インターン経験から即戦力学生であるというアピールに成功したんだろうなと思いました。

 

 

 

ⅰの学生のスキルが可視化できるようになりつつあるとはどういうことなのか?

これについては、次章の「なぜ実力格差が生じるのか」の中で説明したいと思います。

 

 

 

 

なぜ実力格差が生じるのか

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2-1.都市部で起こっている変化

 東京にいて感じたのですが、「長期インターン」や「ビジネススキルトレーニング」に参加する学生が増加しつつあります。この2つの活動について別々に説明します。

 

 

 

 ■長期インターンシップ

ここでは1ヶ月以上のインターンシップを指します。

 

 

最近の就活トレンドでは、企業は即戦力の学生を採用したいと考えています。あるいは、新卒採用における「ミスマッチング」を避けたいと考えています。

 

つまり、自社に貢献できない人材を間違って採用しないようにしたいんです。

 

 

 

この「ミスマッチング」を避けるために1day~3dayインターンを実施する企業もありますが、それだけでは判断が出来ない。そこで「実際にもっと働いてもらおう」「その中で優秀であればうちに入ってもらえるように囲い込もう」という意図で長期インターンを募集する企業が増えつつあるんです。

 

 

 

各企業は少しでも優秀な学生をインターンとして集めようと施策を打ちます。

東京に有給インターンが多いのは、優秀な学生をインターンとして集めたいという企業の狙いがあると考えています。

 

 

 

Fringe81という企業が19卒向け3dayインターンを4月末に企画して「どこよりも早いインターンシップ」と謳ってますが、この時期から就活に動き出している学生は優秀な方が多いからでしょう。

 

 

 

 

ここでリーチできる学生の母数を増やし、その中でも優秀な学生には全力で口説きにかかるのでしょう。もしかすると長期インターンのお誘いなんかもあるのかもしれませんね。「うちのインターンで圧倒的成長しない?」なんて(冗談です)。

 

 

 

さて、学生目線でいうと、この長期インターンシップを通して

 

 ・端的でスムーズなコミュニケーション能力醸成

 ・資料作成などのスキル習得

 ・ ビジネス面からの思考力強化etc

 

といった経験が積めます。

これが、就活本番のGDや個人面接において如実な差を生じさせるんです。

 

 

 

実際、私が某人気企業から内定を頂けた理由は、就活前にインターンシップで鍛えて頂いたおかげだと思っています。

 

 

 

■ビジネストレーニング 

これは企業が学生向けに行っているサービスですが、

ここではそのうちの1つとしてTrunk株式会社が学生向けに提供しているサービスを紹介したいと思います。

 

 


 

 

この企業は、セールス、マーケティング、エンジニア、デザイナーなどの職業セグメント別に、必要なスキルを身につけるためのトレーニングを無料で学生に提供しています。

 

 

 

社長はトーマツイノベーション出身でコンサルティングセールスのトレーニングを行ってくれます。SEOマーケティングでリクルート→外資金融→外資アパレルというキャリアを持つ方によるマーケティング講座、面白法人カヤックのエンジニアが教えるエンジニアトレーニング、などがあり、学生からすると非常に勉強になります。

 

 

 

私もインターンシップをしていた際に、土日を利用してTrunkのトレーニングを受講していたのですが、この実務×座学はかなりの成長を生みます。この質のトレーニングが無料で受けられるのは都市部にいる学生の大きなメリットだと感じました。

 

 

 

また、2社目のインターン先企業がTrunkのサービスを利用しており、私が学生の面接担当をさせて頂いていた経験から言うと、このサービスを活用している学生は情報感度・成長意欲・自発性が高いです。面接官という立場を利用して優秀な同世代と数多く出会い、競争心を強く刺激されてました。

 

 

 

このTrunkが企業向けに提供するサービスでは、Trunkを利用する学生のレジュメが履歴書代わりに見えます。そこにはTrunk講師による各職業セグメントのスキル認定や、個人の成果物が見えるポートフォリオが表示されます。

 

 

このポートフォリオには各自が作成したビジネス資料、アプリケーションサービス、Webページを添付できます。

 

 

つまり、このサービスは学生のスキル・実績を可視化するんです

 

 

そして、Trunkを活用していなくても、見える状態であなたが作成したサービス・資料を持って行けば面接でスキル・実績をアピールすることが出来ますよね?

 

 

これが1-2で言っていた学生のスキルの可視化です。

 

 

※ただしインターン先によっては社外秘のものもあると思うので、その点、ご注意ください。それは翻ってあなたのコンプライアンス意識の欠如を伝えてしまいます。

 

 

 

 

 

以上のように、「長期インターン・ビジネススキルトーレニングの機会が増加し、参加する学生が増えて、学生の実務スキルが高まりつつある」というのが都市部で起こっている変化です。

 

 

 

次回、このような地方と都市部の環境差の中で地方の大学生がどのように戦略を立てるべきなのか、そして18卒の学生でこの記事を読んで「やべーかもな」と少し焦った人にはどんな選択肢があるのかについて書きたいと思います。

 

 

お読みいただきありがとうございました!